不妊ピア・カウンセラーの藤岡麻美です🐰
8月から沸き上がった私の疑問。
「カウンセリングを継続して受けると人は変わるかもしれない」ということ。
これは、ひとりの相談者さんの変化をみて感じたことです。
この疑問が沸き上がり確かめたくなったので、現在継続カウンセリングのモニターを募集して検証しています!
月に1回、3ヶ月のカウンセリングを受けていただき、感想や気づきをフィードバックしてもらい変化を観察します。
今回は継続して3回カウンセリングを受けた方の3回受けた後の変化を記録します😊
仮説編はこちら

検証編はこちら

3回目のカウンセリング
3回目のカウンセリングでは
- いまの悩みやもやもや
- この1ヶ月の変化
- 3ヶ月前からの変化
を聞いていきました。
通常のカウンセリングと同様に傾聴し気持ちにフォーカスして深めていくのに加えて、「自分の変化を実感できているか」ということを意識しました。
単発のカウンセリングとはちがい
悩む→カウンセリング
ではなく
決まった日→カウンセリング
なので、悩み以外の話題から深ぼることもできたのが非常に興味深かったです!
それでは3回の継続カウンセリング後の変化をレポートしていきます🔥
相談者さんが実感した変化
- いい意味で開き直ることができるようになった
- 泣く回数が減った
- 気持ちの引きずり方が変わった(夫にも言われた)
- 捉え方が変わった
- マイナス感情の処理の仕方がわかった
- 「私なんて」と思わなくなった
- 人の目を気にしなくなった
- クリニックのキッズルームを見ても平気になった
- 自分と人を切り離せるようになった
- 肩の荷が下りた感じ
- 定期的に受けるので「何話そう」と構えずに話せた
- 「楽しく生きる」に近づけた
3回受けた後の感想
- 楽しかった
- カウンセラーに変化したことをフィードバックしてもらえると自信につながった
- 月一で話を聞いてもらえるという楽しみがあった
- カウンセリングで変わるきっかけをもらって、振り返って、日常で観察して進めるプログラムはとてもよかった
- 振り返ることが大事だと気づいた
- ひとりだと気づけないことに気づけた
- 私は確実に変われた
- 変わるうえでは言語化してフィードバックをもらうことが大事
- いきなり変わるのではなく徐々に変わっていった感じ
カウンセラーが感じた変化
ここからは私が感じた相談者さんの変化を記録します。
キーワード
| 1回目 | 2回目 | 3回目 |
| 楽しむ | 自分にとっての幸せ | 悔しい |
| 外に目を向ける | 不妊治療は人生のチャレンジ | せっかくなら楽しむ |
| 子どもがいてもいなくても | 今の自分が幸せ |
2回目から前向きなワードが多く出始めて、3回目では
不妊治療でネガティブな感情にのまれて楽しめないのは悔しい!負けてたまるか!
という話が出てきました!
カウンセリング中の様子
特に印象的だったのは、これまでは「頭ではわかっているけど」などの前置きをして本音を話す場面が多かったけど、3回目では前置きがなく本音を話せている印象を受けました。
- 私との信頼関係が築けた
- 話してもいい感情だと受け入れられた
- どんな気持ちも自分の大切な気持ちと思えた
このような変化があったのではないかと感じました!
カウンセリングでは泣かれる場面もありますが、回数を重ねるにつれ泣く場面にも変化がありました。
「悲しい、つらい」ことで涙していた相談者さんが「感謝」を話す場面で涙するようになっていきました!
表情・外見
また、明らかに外見にも変化があって驚きました😳
髪型が毎回変わっていて、しかも似合っている!
内面の変化が外見にも表れていることを強く感じました。
話している表情もすごくおだやかになっていて、気持ちの揺れ幅が小さくなったのかな?と感じました!
継続カウンセリングの分析
相談者さんが3回のカウンセリングを受けた後の変化から考察します。
単発と継続カウンセリングで大きなちがいはカウンセリングを受ける日までの過ごし方が大きく違うことがわかりました。
単発カウンセリングの特徴
単発カウンセリングは落ち込んだり話を聞いてほしい!というピークのタイミングで予約をして、カウンセリングを受ける日までのタイムラグがあることから、実際にカウンセリングを受ける日になると少し気持ちが整っているそうです。
気持ちを落ち着けて話せることはメリットでもあり、カウンセリングを受けるタイミングで話したいことを話せるという側面があります。
カウンセリングを受けるタイミングも自分発信のため、スポット的にケアしたい人におすすめだと思いました。
もやもやを吐き出す
(カウンセリング)
↓
心が整理される
もやもやを吐き出す
(カウンセリング)
↓
心が整理される
もやもやを吐き出す
(カウンセリング)
↓
心が整理される
その都度カウンセリングで吐き出して整理して、またもやもやした頃に吐き出して整理して、という流れです。
継続カウンセリングの特徴
対して継続カウンセリングはあらかじめ1ヶ月間隔という目安のスケジュールを決めているので、自分の変化を定点観測できるのがメリットです。
落ち込んだりなにかつらいことがあったら受けるのではなく、落ち込みの幅を小さくする位置づけで受けてもらえるのが単発カウンセリングとの大きなちがいです。
「前回はこんな話をしたけどその後どうですか?」
「前回とここがちがいますね」
など、変化を共有できるのでより深く話を聞けると感じました。
また、「来月、はじめての体外受精なんです」など、相談者さんの不妊治療経過に沿った時間を過ごせることも単発よりも具体的かつ深く話を聞けると感じました。
最初から3ヶ月後をイメージしてスタートすることも、目指すポイントを共有して進められて、より変化を感じるきっかけになったと思います。
カウンセリング後には必ず振り返りの時間をとって、日常に落とし込んでもらう。
このステップが人が変わるきっかけに大きく関わっているんだと実感しました。
悩みの根本、思考の癖を知る
(カウンセリング①)
↓
振り返る
↓
日常で実践する
↓
アウトプットする
(カウンセリング②)
↓
振り返る
↓
日常で実践する
↓
フィードバックする
(カウンセリング③)
↓
変化を実感する
こんな流れで変化していったのではないかと感じました。
分析結果
3回の継続カウンセリングを提供して感じたことは、単発のカウンセリングよりも相談者さんが感じる変化が大きいです!


それはグラフからもわかるように、落ち込むよりも前にカウンセリングで心を整えることで気持ちの揺れ幅が少なくなるからだと実感しました。
悩みの根本や思考の癖を知り、日常の中で意識する作業を繰り返すことによって、落ち込んでも自分の感情を上手に扱えるようになるトレーニングができたようです。
自分で感情をコントロールできるようになると、あとはメンテナンスとして単発のカウンセリングを受けるくらいで十分だと思いました!
これが継続カウンセリングのモニターさんからのフィードバックをもとに分析した結果です。
個人的にはがっつりメンタルをケアする期間をとる方が、不妊治療中を軽やかに過ごせるのでおすすめです!
単発も継続もそれぞれメリットや特徴はありますので、ご自身にあった方法でメンタルケアを取り入れてくださいね☺



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